ゴミ文章:一人暮らしの改善案

一人暮らしで一番面倒なのは何と言っても洗濯だろうという実感があります。

というのは一人暮らしで出る一日の洗濯物の量はどうあがいても洗濯機の一回分に足りないので,どうしても二日に一度・三日に一度となるのですが,だから毎日洗濯するより楽かというとまったくそんなことはありません。

むしろ「する日」と「しない日」がある方が洗濯を日常の習慣の中に組み込みにくいため,どうしても決まった行為として行えず,本来やるべき間隔よりも後手に回ってしまうことになります。毎日7時45分に登校する方が,8時に登校する日と10時に登校する日があるよりも(遅刻しないことに関してだけ言えば)楽,というようなことに近い感覚ですね。理解しがたい,という人もいるかもしれませんが,少なくとも僕はそうです。

しかも,毎日洗濯をしないとどうしても服は腐ります。僕はたまにジムに行ったりしているのですが,夏場にその着替えを一日放置してしまうと案の定腐った死体のような匂いがしてきます。これはとても困ったことです。でも,毎日洗濯機を回すのも,それはそれで貴重な水資源を無駄にしているように思われます。

 

この問題を解決すべく,複数の一人暮らしの人が洗濯物を一緒に洗えるような住宅を考えました。毎日洗濯を行っても無駄がありませんし,たとえば洗濯当番が週に1度,決まった曜日に回ってくる程度であれば,2日に1度,3日に1度よりは守りやすいような気がします。

 

そんなわけでこの「シェア洗濯機ハウス(仮)」について思いを巡らせてみると,一人暮らしで次に面倒な要素である風呂掃除のことがどうしても気にかかりました。

僕は風呂掃除を一切しないので快適な生活を送れていますが,世の中の一人暮らしの人,とくに几帳面な人は日々迫りくる風呂場のカビに怯えながら暮らしているようです。これを改善するにはどうしたらよいのか,再び考えました。

 

そもそも,カビの原因たる風呂場が一人暮らしの人数分だけ存在していることが諸悪の根源なのです。現代の日本人は毎日浴槽にお湯を張ったりしません。部屋に置くのはシャワーで十分です。お風呂に入りたければ,近年減少の一途をたどる銭湯に行くなり,最近ちょっとずつ増えている気がするスーパー銭湯に行くなりすればよいのです。

 

いや,むしろお風呂に入りたければ入れるようにする,というのもアリかもしれません。洗濯と同じアプローチで,大人数で大きめの浴場をシェアできればすべて解決です。もちろん風呂掃除自体の負担はあるかもしれませんが,たとえば月1回ぐらいなら我慢できるレベルではないでしょうか。ということで,この構想は「シェア洗濯機&浴場ハウス(仮)」に進化しました。

 

次のめんどくささを考えると,これはもう食事の準備以外にはありません。一人ひとりが毎日毎日自分のためだけの食事を狭いキッチンで必死に,大した技術もないままに作るのはなんと醜く滑稽な光景なのでしょうか。

 

これも洗濯機や浴場と同じアプローチを……するとさすがに問題になりそうです。少なくとも僕は僕が作った料理を他人に食べさせる自信はないです。もうこれはプロを雇いましょう。いくらかの金額を全員で負担して調理師さんに美味しい夕飯を作ってもらいましょう。

 

 

……こうして寮というシステムが完成しました。なるほど,昔の人はよく考えたものですね,というクソみたいな話。いちおう最初の2つまで大真面目に考えてたんですけどね。

 

ただ,世の中にあるこのタイプの寮というものは学生や企業の若手社員,あとは住み込みで働いている人たちに向けたものがほとんどのように思われます。(少なくとも日本では。海外は知らない)

今後増えるであろう(というかもう増えてるか),フルタイムで働いている中高年の独身者のニーズを汲み取ったドンピシャの住宅というものはあまりないのではないでしょうか。今のアパートとかの形態って多分「今までのところこうなってるから今もこうなってる」みたいな感じで,決して本当に万人向けのものではないんじゃないかな,という感覚はあるので,今後なんかうまいこといい感じにどこかがしてくれないかなーということを考えたりしています。

 

おわり。

世の中の怪文書はこうして暇な人間の深夜の時間を奪って作られていくんだな,ということがわかり勉強になりました。