Charlotte Hornets 15-16 preview

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見てない。

 

NBAのチームであるところのCharlotte Hornetsをもう7年間ほど応援しているのですが毎年毎年もう弱くて弱くてもうダメだとなっていたところ今シーズンのプレシーズンで大方の予想に反して5勝0敗という好成績を残しているためにちょっと期待して色々書いてみたいなぁと思ってしまったのです。

 

昨年まで

2004年にシャーロット・ボブキャッツとして新しくできた。

09-10シーズンにジェラルド・ウォレスを中心にしたチームでプレーオフ進出、ドワイト・ハワードのいるマジックに一勝もできずに敗退。10-11シーズン途中にウォレスを放出すると完全な弱小チームに転落して次の11-12シーズンには史上最低勝率を更新(今もまだ破られてない)。12-13シーズンもロクに勝てず。

13-14シーズンにアル・ジェファーソンを獲得すると急に強くなって2度めのプレーオフ進出。レブロン時代のヒートにボッコボコにされまたまた一勝もできずに敗退。そしてここでシャーロット・ホーネッツに改名。

14-15シーズンは非常に期待されていたのですが新加入の選手がフィットせずアルの不調もあり色々とひどく。シーズン途中のトレードでかなり改善されたものの失速してプレーオフを逃す。

一昨年や昨年はインサイド偏重のどうにもならないオフェンスを相手を圧殺する必死のディフェンスで補ってきたチームだったけれど、どうもそれだと勝てないぞということで今オフに大改造を決行。

ブロックショットは凄いけどボールキャッチが下手すぎるCのビスマック・ビヨンボ、1年目だからあんまり試合出てなかったけどオフェンスリバウンドやたら取っててシュートも上手くなりそうだったPFのノア・ボンレー、高い身体能力(特にジャンプ力)を活かしたドライブにディフェンス、たまに見せる精度の高いポストフェードに加えて近年はアシストにも目覚め始めたけれどスリーポイントだけがどうにもならなかった最低勝率時代のエースで生え抜きでキャプテンのSGジェラルド・ヘンダーソンや特に何もしなかったSGのランス・スティーブンソンといった有望な選手たちを放出してスリーポイントの打てる選手をいっぱい集めた。

そんな安直な戦略でうまく行くのかなぁと思ってたらどうもそこそこうまく行っているらしく今までのところ外と中のバランスが非常に良いように見える。

 

ロスター

現段階で契約されそうなのは以下。

G

  • ケンバ・ウォーカー
  • ジェレミー・リン
  • ブライアン・ロバーツ
  • トロイ・ダニエルズ
  • アーロン・ハリソン

G-F

  • ニコラス・バトゥーム
  • ジェレミー・ラム
  • PJ・ヘアストン
  • ダミアン・ウィルキンス

F 

  • マイケル・キッド=ギルクリスト

  • マービン・ウィリアムズ

F-C

  • コディ・ゼラー
  • フランク・カミンスキー
  • スペンサー・ホウズ
  • タイラー・ハンズブロー

C

  • アル・ジェファーソン

重要な選手

マイケル・キッド=ギルクリスト(MKG)

ディフェンスとリバウンドがすごいSF。

一般に「ディフェンスがいい」と言った場合「マンツーマンでのディフェンスで相手に得点させない」か「チームディフェンスにいい影響を与える」のどちらか。前者ならトニー・アレン、後者ならジョアキム・ノアやタイソン・チャンドラーが有名。で、MKGのディフェンスが凄いのはその両方をカバーしてるところ。

基本的にMKGは相手のウイングのエース、場合によってはガードに付くけれど、MKG以外が守ってる時とそれ以外ではその選手のスタッツが全然違う。マンツーマンで守り切れない選手もいないわけではないけれど、レブロン、メロ、KD、ウェストブルックみたいな数人のスーパースター以外ならだいたい一人で抑えてくれる。

そしてチームディフェンス。MKGが入っているとチーム全体のカバーディフェンスやルーズボールへの反応がよくなって、リバウンドやTOでボール奪った後のOFへの切り替えも早くなる。

個人的にはSFとしてのDF力は今すでに14-15シーズンにDPOY投票のトップ2であるドレイモンド・グリーンやクワイ・レナードと同格で、将来的にはそれ以上になる可能性もあると思っている。グリーンは高いIQでの状況判断、レナードは長い腕の使い方が特別な価値だと思うけれど、MKGは反応の機敏さがたぶんそれに当たる。フィールド上で一人だけ早送りみたいな動きしてるのを何度か見た。

オフェンス面ではジャンプシュートがメチャクチャ気持ち悪いフォームから繰り出されてどうしようもないぐらい入らなかったのだけれど、昨季オフにマーク・プライスさんと二人で特訓した結果かなり改善されて今季はスリーポイントにも挑戦したいなーというところ。元々カットは上手かったのでジャンプシュートがちゃんと入る状態ならオフェンス面でもそれなりに有用なオプションになるはず(とはいえ、平均20点取るようにはなれないと思うけど)。

さて、こんなに書いたMKG。

プレシーズンで怪我してシーズンアウト。

もう嫌。

ケンバ・ウォーカー

欠点のないよいPG。

クラッチタイムに強い。ターンオーバーが少ない。

キャリアを通してシュートの確率が悪いという事実はあるけど、これは入団から今までずっとアルとケンバ以外に頼れるオプションがなかったせいでケンバがボール保持したまま24秒が迫って自分で打つしかない、というシチュエーションが多かったためだと思われる。

背が高くないのもあってディフェンスはそこまでよくない。とはいえ特に悪くもない。

アル・ジェファーソン

ホーネッツ唯一のスター選手。ただしオールスターには出れない。

現役でも5本の指に入るローポストスコアラーで、ミドルシュートも得意。ポストで点を取りまくるタイプのセンターは最近本当に減ってきているので、必然的にそういうタイプに対するディフェンスが得意なセンターも減っていて本人の調子と相手チームのセンター次第では大量得点が見込める。リバウンドも強い。

ディフェンスは悪い。センターとしては背が低く動きも遅い。でも今年は減量したので動きがよくなっているかもしれない。

ニコラス・バトゥーム

今シーズンから加入したオールラウンドなSF/SG。

スリーポイントも打てるしリバウンドも取れるしアシストもできるしディフェンスも良いのでかなり期待している。

コディ・ゼラー

脚の速いPF。

一応7フッターなんだけど腕が短いのもありあまり背の高さは感じない。

こちらもオールラウンドさが売りで、アシストもできるしミドルシュートも打てる。プレシーズンではスリーポイントも打ち始めた。ドライブしてファールもらってフリースローを決めるのも得意。最近はディフェンスも成長してる気がする。

欠点は確実に点の取れるプレーがないこと、当たりに弱いこと。

上4人(3人)の実力はある程度保証されているので、今季の勝敗はゼラーがどれぐらい成長できるかで変わってきそう。

ジェレミー・リン

今シーズンから加入したPG。

アジア系というのもあって台湾や中国での人気はすさまじいものがあるらしい。知人の中国人は彼がホーネッツに入るというのでリーグパスを契約した。契約したのはいいものの黒人選手の区別が全然つかないらしい。完全に余談。

爆発力があるのでセカンドユニットの起爆剤として期待がかかる。

ディフェンスが悪いのと得意なはずの得点でも安定していないのが不安要素。

上でも書いたけど人気が非常にあるので話題になりやすいけれど、実力的には本来そこまで期待しちゃいけない選手なのかもしれない。でも期待する。

 

ここまでのプレシーズンを見て

やっぱり今のNBAスリーポイントが打てるかどうかが大事らしくシューターいっぱい入れた途端にオフェンスが改善してしまった。

特にホーネッツはアルがいるので外にPG以外にドライブ苦手なシューター3人を並べても内と外のバランスがまあまあ取れてる。

というか気付いたらオフェンス面での層が本当に厚くなった。セカンドユニットでもリンやラム、マービンにカミンスキーにホウズといった外からある程度の確率で打てる選手が揃ってるのは見ていて安心できる。

MKGがいないことでディフェンス力は下がってるとは思うけど、今のところチームディフェンスとシュート力の増分(MKGがいるとどうしてもシュート力は低くなる)でカバーできてる。

最近優勝したGSWとかSAS、優勝はできなかったけどATLを見てもやっぱりチームディフェンスとスリーポイントが優れてるチームは強い。かなりいいところまで行くんじゃないか、とまでは言えないけれどプレーオフで一勝ぐらいはできると信じたい。

 

 

MJ展

またまた余談ですがマイケル・ジョーダン展に行ってきました。

僕はMJに関しては完全にホーネッツのオーナーとして見ているので、選手としてのMJに思い入れがあるわけではないのですがなかなか楽しく見られました。ほとんど誰もNBAを見てない日本でこの規模の展示が行われてレプリカジャージ着たファンが大量に訪れるあたり、当時は本当にすごい人気だったんだろうなぁと思った。

そういえばホーネッツカラーのエアジョーダンとか発売されたらぜひ買いたいんですけどそういうのないんですかね。

【追記】

ちょうど出たばっかりっぽいので買おうと思う。

http://sneakerwars.jp/items/view/4589

おわり。